静かに余生を過ごす夢
理不尽な世の中、天涯孤独に生きる事は辛きものと、山籠りで修行する事うん十年。俗世と縁を絶ち、悟りを目指し生活。
が、未だ成らず。師匠曰く、「真に悟りを開くならば、再び下山し、その目で下界を見よ。さすれば道開けん」。
肝に銘じ、親戚のもとへ戻り、縁組を受けた。おや?気づけば婚姻結んでます。しかし、朝帰り多く困惑。座禅組み、庭で瞑想中に到着される。
身の上の事は、知った事じゃ無いが、義姉曰く、注意してこそ良妻だそう。ふむ良妻も興味ゼロ。大恩ある義姉の言葉。
辞めるべく注意。「すまんな。これも業務なんだ。俺だって本当は嫌さ。飲み会も仕事と分かってよ」そうか、同情する。
一日中、会社に束縛されるとは。まぁこんなもんだろうか。理不尽、非情。他人を想う者おらず、利己と保身のみで皆生きとる。
実にくだらん問題。師匠の元へ戻り、静かに余生を過ごす、夢である。